５月3日から5日まで、ベンチャー隊のT君が「隼章挑戦移動野営」を行いました。

T君は震災等の自然災害について興味関心があることから、実際に災害に遭った場合のことを想定し、テント・シュラフを使わず、ブルーシートで寝泊まりしながら、自転車で2泊3日の移動野営を行う計画を立てました。

行き先は知多郡美浜町と西尾市吉良町で、移動途中には、かつて三河地方で起こった震災の遺構を見学も組み込みました。

総走行距離は約160㎞、無事行ってこられるでしょうか。

 

【１日目】

5月3日9時、ご両親に見送られ、自宅を出発です。

知立市・刈谷市・高浜市を通過し、衣浦大橋を渡って、いよいよ知多半島の半田市に入りました。

まずは、半田市役所にある東南海地震被災の記念碑を見学しました。

亡くなった方々に対し、手を合わせました。

続いて、同じく半田市雁宿公園にある石碑です。

安全に気をつけながら、快調に走っておりましたが…キャンプ地まで４㎞程のところで、何と、前輪がパンクしてしまいました。

事前に練習した訓練を思い出し、パンク修理をします。

こんなものが刺さっていました。

無事、1日目の宿泊地「浜オートキャンプ場」に到着です。

目の前は海！

すばらしいロケーションです。

さあ、ブルーシートでのテント作り、うまく立つのかな？

おお～、何とか形になりました。

夕食はにゅうめんです。

日が落ちて冷えてきましたので、温かいものがいいですね！

乾燥野菜も入れ、栄養バランスも考えています。

 

【２日目】

気持ちのよい朝です。

今日もがんばりましょう！

朝食時に、お昼のお弁当（サンドイッチ）も作りました。

こんなに食べるの？

まず、美浜町の「えびせんべいの里」に立ち寄りました。

ここは、試食もでき、コーヒーもいただけるのでうれしいです。

次の宿泊地、吉良町へ向かいますが、途中では海底トンネルを通りました。

ここは今、海の底です。

権現崎灯台、大島八幡社を見学。

これらも、愛知県の震災の遺構です。

吉良町の「キャンプ場MOON」に到着、さっそく設営です。

昨日よりも手早く、上手に貼ることができました。

中はこんな様子です。

けっこう居住性は高そうです。

夕食準備です。

メニューは震災を意識し、アルファ米を使った牛丼です。

 

【３日目】

まるでハワイにいるかのような夜明けです。

それもそのはず、ここは吉良町の「ワイキキビーチ」と呼ばれているところなんですから。

お隣でキャンプをされていたKさん。

この方も昔、ボーイスカウトをされていたそうで、いろいろなお話を聞かせてくださいました。

こんな出会いがあるのも移動野営のおもしろいところです。

（Kさんの許可をいただいて写真を掲載しております）

キャンプ場を後にし、豊田へ向けて出発です。

名鉄蒲郡線を渡ります。

蒲郡の形原神社でお参りをし…

おみくじを引いてみると…

「末吉」だそうです

まあまあですね。

続いて、幸田町の深溝（ふこうず）断層を見学。

ここは県指定の天然記念物にもなっています。

そして、３日間がんばった自分へのご褒美に、岡崎で温泉に入りました。

あ～さっぱりした！

ラスト20㎞も無事走り切り、15時30分、自宅に到着しました。

よくがんばりました！

 

T君は数か月前から、自転車整備訓練や試走、ブルーシートでの設営なども行いながら、この移動野営の計画を立ててきました。

時間配分もほぼ予定通りで、途中、パンクなどのトラブルもありましたが見事リカバリーするなど、訓練の成果を発揮することもできました。

また、自分の足で160㎞を完走し、愛知県の震災について学ぶこともできました。

T君は今後、石川県などの震災ボランティアにも参加したいと思っているそうです。

今回の経験は、きっと今後に生きてくると思います。