4月29日~5月1日に、高校3年生の隼スカウトU君が、富士章取得に向けて2泊3日のキャンプに挑戦しました。
今回の計画は、U君の「自転車で旅をしたい」という希望をもとにして考えた日程で、自宅から岡崎へ向かい、旧東海道を辿りながら京都の三条大橋まで約200kmを自転車で走破するというものです。
この日に向け、何か月も前からルートや宿泊地、宿場町の様子を調べたり、自転車がパンクした時などの修理法を練習したりして備えてきました。
また、事前に鈴鹿峠を自転車で越える練習をするなど、自分の体力の使い方の配分を確認し、当日に臨みました。
当日はあいにくの雨の予報。
しかし、スカウトは多少の雨だからといって中止や延期はしません。
雨も自然の一つ。計画を微調整しながら実施することにしました。
1日目は快調に自転車旅を続けていたものの、鳴海宿あたりから雨が降り始め、熱田区の「七里の渡し」に到着したころには本降りの雨になりました。
U君はここで安全を優先し、この日の目的地を鈴鹿市から四日市市に変更することにしました。
時と状況に応じて臨機応変に対応することは大切な能力です。
2日目は幸い天候が回復しました。
朝8時から湖南市に向けて出発する予定でしたが、ここでハプニング発生! 念のために自転車を施錠していたのですが、そのワイヤーロックの鍵が見当たりません。
どこかに失くしてしまったようです。修理のために持ってきたペンチでワイヤーを何とか切断し、出発することができました。鍵など貴重品の管理方法の改善が必要なことを学びました。
3日目はまた雨模様でしたが、最後の力を振り絞り、京都に向け出発です。
だんだん交通量も増えてきたため、交通安全などにも気をつけながら走り、12時過ぎに無事三条大橋(東海道の終着地)に辿り着きました。
ゴールでは、京都の大学に通っているローバー隊のS先輩が出迎えてくれました。
この3日間のキャンプを通し、U君は何があっても最後までやり抜くという精神力や、状況に応じて臨機応変に対応する力などを身につけることができたと思います。
また、江戸時代の人たちが歩いた道を辿ることで、日本の歴史にも直にふれることができました。
U君にとって雨の中、200kmを走り抜いたことは、大きな自信になったことでしょう。
この経験を、今後の人生に生かしていってほしいと思います。
おうちの人に見送られ、いざ出発! 行ってきます!
熱田区の「七里の渡し」跡到着 東海道は、昔はここから船で桑名へ向かったのです
お弁当を食べながら今後の予定を検討
四日市に着きました 今日はここで泊まります
2日目朝、ハプニング発生! 自転車のカギがありません 仕方ないのでワイヤーを切ります
雨も止みました 昨日の遅れを取り戻すべく、出発です
昔の面影が残る三重県の関宿
鈴鹿峠を越え、滋賀県に入りました。道の駅に到着です。疲れた~
降雨を予想し、橋の下で野営します。
雨の東海道を、京都に向けてひた走ります。
やりました! 三条大橋に無事到着!
京都在住のローバーの先輩が迎えてくれました。よくがんばりました!